小学生の友達が家に来たら何して遊ぶ?みんなで楽しむ「おうちワークショップ」
「今度、友達を家に呼んでもいい?」子どもにそう聞かれると、親としてはうれしい反面、「その日は何をして過ごそう」と少し悩むこともあります。子ども同士で自由に遊ばせるのはもちろん楽しいものですが、せっかくなら「みんなで何か一つできたらいいな」と考える親も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめしたいのが、「おうちワークショップ」という考え方です。ゲームも、自由に遊ぶ時間ももちろん良いものです。その合間に、みんなで参加できる短い企画を一つ加えるだけで、いつもとは少し違う時間になります。
この記事では、電脳サーキット®100やペーパークロマトグラフィーなど、具体的な4つのアイデアと、友達の人数が多いときの考え方、そして親が担当する役割について紹介します。
友達が家に来た日をちょっと特別にする「おうちワークショップ」

小学生の友達が家に来た時の遊びに迷ったら、みんなで参加できる短い企画を一つ用意してみましょう。
子ども同士で自由に遊ぶ時間の中に取り入れるだけでも、いつもの家遊びとは少し違った楽しみ方ができます。
ここでいう「おうちワークショップ」とは、親が先生役になるものではなく、子どもたちが同じテーマで一緒に試したり、作ったり、比べたりする時間のことです。例えば、次のようなことを指します。
・結果を予想してから実際に試す
・2人組になって条件を変えて比べる
・一人ずつ作品を作って見せ合う
道具をたくさんそろえたり、本格的な教室を家庭で再現したりする必要はありません。身近な材料と、少しの準備があれば十分です。
室内でできる遊びの選択肢を幅広く知りたいときは、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
おうちワークショップは「全員が参加できる方法」で選ぼう
「みんなで参加できる企画」と聞くと、人数分の道具をそろえなければと思うかもしれません。ですが、道具が一つしかなくても、全員で同じ場所を見て予想したり、実演を眺めたりするだけで、十分に参加型の時間になります。
タイプごとに整理すると、次のようになります。
| タイプ | 向いている状況 | アイデア |
|---|---|---|
| クイズ・実演型 | 道具が1セットしかない | 電脳サーキット®100 |
| 実験・比較型 | 一人ずつ結果を比べたい | ペーパークロマトグラフィー |
| ペア・チーム型 | 2〜数人で試したい | 糸電話 |
| 制作・発表型 | 一人ずつ違うものを作りたい | ソーマトロープ |
大事なのは、全員が同じ作業を同時に行う必要はないということです。人数や年齢、道具の数に合わせて「見る」「比べる」「作る」を使い分けると、無理なく参加できる時間になります。
友達と楽しめる「おうちワークショップ」4つのアイデア
ここからは、参加のしかたが異なる4つのワークショップ例を紹介します。どれか一つを選んで、その日の「メインイベント」にするイメージです。
1.電脳サーキット®100で「プロペラは飛ぶ?飛ばない?」クイズ
電脳サーキット®100には、モーターとプロペラを使った組み立てプロジェクトがいくつか入っています。このうち「空飛ぶ円盤を作ろう」と「扇風機を作ろう」の2つを使うと、簡単なクイズ形式のワークショップができます。


プロジェクト4との違いはどこでしょうか。
まず、モーターが十分に回転したあとで押しボタンスイッチを離すと、プロペラが外れて飛び上がる組み立てを見せます。次に、モーターの向きを変えて組み立て直すと、同じように回転させても今度はプロペラが飛ばず、風を送る扇風機のような動きに変わります。
ワークショップとしては、次のような流れがおすすめです。
1.一つ目の組み立てを見せる
2.「プロペラはどうなると思う?」とみんなで予想する
3.大人が実演する
4.モーターの向きを変えて組み替える
5.「さっきと何が違う?今度も飛ぶかな?」と予想する
6.実演して、さっきとの違いを比べる
正解を当てることよりも、一部の条件を変えると動きが変わることを、実際に見て比べられるのがポイントです。
プロペラが勢いよく飛び上がる場面があるため、組み替えやスイッチの操作は大人が担当し、子どもは少し離れた場所から予想・観察する形にしてください。回転中のプロペラやモーターには触れず、プロペラを上からのぞき込まないよう、あらかじめ伝えておきましょう。
2.同じ色でも結果が違う?水性ペンの色分け実験
コーヒーフィルターなどの紙に水性ペンで線を引き、端から水をしみ込ませると、色によっては、一つの色に見えたインクから複数の色が現れることがあります。
このように混ざっている成分を分けて観察する方法を「ペーパークロマトグラフィー」といいます。

※写真はイメージです。
ワークショップでは、まず「どんな色が出てくるかな?」とみんなで予想してから試すのがおすすめです。
一人一枚ずつ紙を用意すれば、それぞれ自分で実験できます。色の違うペンを使った結果を最後に並べて、色の分かれ方を見比べるのもおすすめです。同じ結果を出すことが目的ではないので、見つけた違いをそのまま楽しんでください。
低学年の子どもが中心の場合は、コーヒーフィルターを切る工程などは大人が準備しておくとスムーズです。水を使うので、机の上には新聞紙やビニールシートを敷いておくと安心です。実験に使った水は飲まないようにしてください。
作り方をより詳しく知りたい場合は、学研キッズネットの「ペーパークロマトグラフ」のページも参考になります。
3.聞こえる?聞こえない?糸電話チャレンジ
紙コップと糸をつないで作る糸電話も、条件を変えることでちょっとした実験になります。糸をピンと張ったときと、少しゆるめたときとでは、聞こえ方に違いが出ます。人数が多ければ、3人や4人で糸をつないでみるのもおもしろい方法です。

ある公立小学校の3年生の授業では、糸をピンと張ったときの音の伝わり方を確かめたり、3人・4人でつないだ「クモの巣糸電話」に挑戦したり、糸の部分を別の素材に変えたりする実験も行われています。
おうちで試すときも、試す前に「どうなるかな?」と予想し、結果が出たらどの条件で聞こえ方が違ったかを比べてみましょう。
紙コップに穴を開ける工程では先のとがった道具を使うため、低学年の子どもが参加する場合は、大人があらかじめ穴を開けておくと安心です。
4.回すとどう見える?ソーマトロープ作り
「ソーマトロープ」とは、表と裏に別々の絵を描いたカードをくるくる回して楽しむ視覚玩具のことです。丸く切った厚紙の表に鳥、裏に鳥かごを描き、左右に穴を開けて輪ゴムを通します。輪ゴムをねじって左右へ引っ張るようにカードを回転させると、表と裏の絵が重なって見えるという仕組みです。

一人ずつ違う絵を描いて作れるので、できあがったら順番に回して見せ合う時間を作ると、それぞれの工夫を楽しめます。
実際に作ってみたいと思ったら、国立映画アーカイブのページに、印刷して使える例や詳しい作り方があります。よければ参考にしてみてください。
国立映画アーカイブ「そうまとろーぷ(かんたん映画おもちゃ)」
友達の人数が多いときは「参加のしかた」を工夫
友達の人数が増えると、「全員が同時に同じことをしなければ」と思ってしまいがちですが、そう考える必要はありません。ワークショップの種類によって、参加のしかたを変えるだけで十分です。
・道具が1セットしかない場合は、みんなで予想し、大人が実演して、結果をみんなで見る
・糸電話は、ペアや小グループに分かれて試す
・ペーパークロマトグラフィーやソーマトロープは、人数分の材料を用意して一人ずつ取り組む
つまり「みんなで見る」「チームで試す」「一人ずつ作る」を、道具や人数に合わせて使い分ければよいということです。
子どもの年齢や人数、道具の数、部屋の広さによって参加しやすさは変わります。待つ時間が長くなりそうなら、小さなグループに分けるなど、その日の状況に合わせて調整してください。
親は先生にならなくてOK|準備と安全確認を担当しよう

おうちワークショップでは、親が詳しく説明したり、正解まで教えたりする必要はありません。材料の準備や安全確認をしながら、予想したり試したりする部分は、子どもの年齢や様子に合わせて任せてみましょう。
親が担当するのは、主に次のようなことです。
・材料を準備する
・危険な工程(先のとがった道具を使う作業など)を担当する
・電池や回転部分など、注意が必要な部分を確認する
・机や床など、作業する場所を整える
・待ち時間が長くなりすぎないよう様子を見る
子どもたちが自分で予想したり、試したり、友達と結果を比べたりできるよう、必要なところだけ手助けするくらいでも十分です。
まとめ|おうちワークショップで、みんなが楽しめる時間をつくろう

おうちワークショップは、その日の「ちょっとしたイベント」くらいの気持ちで十分です。ワークショップが終わったら、あとはいつも通り自由に遊んでもらえば大丈夫です。
「友達を家に呼んでいい?」と言われたら、みんなが同じテーマで参加できる「おうちワークショップ」を一つ用意してみてください。予想して、試して、比べる。それだけで、いつもの家遊びに「みんなで参加する楽しさ」が加わります。ぜひ、気軽に試してみてください。
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