ゲームや動画ばかりの小学生に|ゲーム以外の「好き」を見つける家遊びのヒント
子どもがゲームや動画に夢中になっている時間を見ると、「このままでいいのかな」「目に悪いのでは」と心配になることがあります。
ゲームや動画は楽しく、分かりやすい達成感もあります。
友達との話題にもなり、小学生にとって身近な遊びのひとつです。
だからこそ、頭ごなしに禁止しても、子どもの納得にはつながりません。
親の思いがうまく伝わらず、結局同じことでまた悩むこともあります。
まず考えたいのは、ゲームを悪いものと決めつけることではなく、生活リズムとのバランスを見ることです。
そのうえで、ゲーム以外にも「おもしろい」「やってみたい」と思える時間を、少しずつ見つけていくことが大切です。
この記事では、ゲームや動画ばかりになりがちな小学生に向けて、家庭でできる声かけの工夫や、ゲーム以外の興味を広げる家遊びのヒントを紹介します。
この記事の目次
ゲームや動画に夢中になる理由を知っておこう

小学生にとって、ゲームや動画はとても身近な遊びです。
操作するとすぐに反応があり、クリアできた達成感も分かりやすい。
好きな動画を見れば、短い時間でも楽しい気分になれます。
友達との話題にもなり、子どもが夢中になる理由はよく分かります。
そのため、ゲームや動画が好きなこと自体を、悪いことのように考える必要はありません。
ただ、家で過ごす時間が長い日が続くと、ゲームや動画を選ぶ時間も増えていきます。
「またゲーム?」「また動画?」と感じたときは、まず責めるよりも、子どもがどんなところに楽しさを感じているのかを見てみましょう。
ゲーム時間は「生活とのバランス」で考える

ゲームや動画の時間は、「何分までならよいか」だけでなく、毎日の生活とのバランスで考えます。
見ておきたいのは、睡眠、宿題、食事、お風呂、明日の準備、家族との時間など、毎日の生活に大きな影響が出ていないかです。
もちろん、家庭によって事情は違います。
平日は短めにする。
休みの日は少し長めにする。
宿題や明日の準備が終わってからにする。
このように、家庭の生活リズムに合わせると、無理のないルールを決められます。
大切なのは、ゲーム時間だけを切り取って叱ることではありません。
生活の中で何を先にするのか、どこまでなら無理がないのかを、親子で確認していくことです。

いきなり禁止するより、親子でルールを作る

ゲームや動画の時間が気になると、「もう終わり」「今日はだめ」と言いたくなることがあります。
でも、親が一方的に決めるだけでは、子どもは納得しにくいものです。
ゲームを始める前に決めておきたいことは、主に2つです。
・いつ終わるか
・終わったあとに何をするか
この2つを先に話しておくと、切り替えのきっかけが作れます。
たとえば、「宿題が終わったら30分」「夕食の前まで」「終わったらお風呂に入る」など、家庭の流れに合わせて決めておきます。
時計やタイマーを見える場所に置いておくのもよい方法です。
時間を親だけが管理するのではなく、子ども自身も確認できる形にしておくと、終わるタイミングが分かりやすくなります。
「うちの子はルールを守らない」と感じるときも、まずはゲームのルールが分かりやすいかを見直してみましょう。
ルールは、子どもを縛るためのものではありません。
親子で同じ目安を持ち、次の行動に移るきっかけを作るためのものです。
大切なのは、ゲーム以外にも興味を持てるものを見つけること

ゲームや動画を減らしたいとき、ただ「やめなさい」と言うだけでは、次に何をすればよいのかが分かりません。
ゲームをやめられないように見えるときも、子どもにとっては「ほかに何をすればいいか分からない」状態かもしれません。
親も子どももイライラする前に、ゲーム以外の選択肢を少しずつ増やしておくことが大切です。
体を動かすのが好きな子もいれば、作ることが好きな子もいます。
ルールのある遊びが好きな子、クリアする感覚が好きな子、親子や兄弟で遊ぶと楽しめる子もいます。
ゲームの中にある「達成感」「工夫する楽しさ」「もう一回やってみたい気持ち」は、ほかの遊びにもつなげられます。
大切なのは、ゲームを遠ざけることだけを目標にしないことです。
ゲーム以外にも、その子が興味を持てる時間を少しずつ見つけていく。
その選択肢が増えるほど、家での過ごし方にも余裕が生まれます。
次は、ゲーム以外の「好き」を見つけるきっかけになる家遊びを紹介します。

ゲーム以外の「好き」を見つける家遊び5選

ゲームが好きな子どもは、その中に含まれる特定の要素に魅力を感じています。
例えば、明確なゲームのルールを理解して攻略したり、ミッションをクリアしたり、何かを完成させたりすることに面白さを見いだしています。
その「好き」という気持ちを、他の遊びに転換できないか考えてみましょう。
ここでは、ゲームの面白さに通じる要素を持ち、子どものタイプ別に楽しめる5つの家遊びを紹介します。
体を動かす遊び|気分を切り替えたい子に
長時間同じ姿勢で画面に集中した後は、体を動かして心身をリフレッシュさせることが効果的です。
室内用のミニトランポリンやバランスボードで体幹を鍛えたり、親子で風船バレーやダンスをしたりするのも良いでしょう。
体を動かすことで気分が切り替わり、ゲームで興奮した神経を落ち着かせる助けになります。
勝ち負けのない単純な運動は、親子間のコミュニケーションを深める良い機会にもなります。
料理やお手伝い|ミッション感が好きな子に
ゲーム内でクエストやミッションをクリアしていく達成感が好きな子どもには、料理やお手伝いがおすすめです。
「野菜を洗う」「卵を3個割る」「テーブルを拭く」など、具体的なタスクを一つずつクリアしていく過程は、ゲームの感覚に似ています。
自分が家族の役に立ったという実感や、作った料理を褒められる経験は、子どもの自己肯定感を育みます。
レシピという手順書に従ってゴールを目指す点も、攻略性があって楽しめます。
工作・組み立て遊び|完成させるのが好きな子に
ブロック、プラモデル、ペーパークラフトなど、自分の手で何かをゼロから作り上げて完成させる遊びは、完成するまでの過程も楽しめます。
ゲームの中で建物を作ったり、アイテムを集めて形にしたりするのが好きな子どもは、現実の工作や組立て遊びにも興味を持つことがあります。
最初は簡単な工作から始め、徐々に複雑な作品に挑戦することで、ゲームクリア時と同様の「できた」という実感も持てます。
ボードゲーム・カードゲーム|ルールのある遊びが好きな子に
ボードゲームやカードゲームは、ルールを理解し、戦略を立てて勝利を目指すという点で、テレビゲームと多くの共通点を持っています。
デジタル画面から離れ、家族や友達と顔を合わせて遊ぶことで、相手の表情を読んだり、言葉で駆け引きをしたりといった対面でのコミュニケーション能力が自然と身につきます。
論理的思考力や社会性を育む貴重な時間となり、家族団らんのきっかけにもなります。
電気や回路を試す遊び|仕組みやクリア感が好きな子に
パズル要素や攻略要素が強いゲームが好きな子どもは、物事の仕組みを解明したり、試行錯誤しながら課題をクリアしたりすることに興味を持つことが多いです。
電子ブロックや簡単なプログラミングトイといった知育玩具は、電気の回路やプログラムの仕組みを遊びながら学べます。
うまくいかない原因を考え、解決策を見つけ出した時の「わかった!」という感覚は、難解なステージをクリアした時の喜びに通じるものがあります。
プログラミング的思考を育むゲームについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ゲーム好きな子の「好き」を、別の遊びにも広げる

子どもがどんなゲームに熱中しているのかをよく観察し、その面白さの源泉を探ることが、次のステップにつながります。
キャラクターの育成が好きなら生き物の飼育や植物の栽培を、攻略法を考えるのが好きなら謎解き本やプログラミングを提案するなど、子どもが夢中になっている要素を別の活動に結びつけてみましょう。
ゲームをしていること自体を否定するのではなく、その「好き」を肯定し、そこから子どもの世界を広げていく視点でサポートすることが大切です。
理科を好きになるきっかけ作りについては、こちらの記事で紹介しています。
まとめ|ゲーム以外にも楽しめる時間を少しずつ増やそう

子どもがゲームばかりしている状況に対し、ゲームを完全に生活から排除しようとすると、かえって親子関係が悪化することもあります。
大切なのは、ゲームを生活の一部として認めつつ、上手に付き合っていく方法を親子で見つけることです。
家庭内でルールを共有し、ゲーム以外の楽しい活動を一緒に探すことで、子どもの世界はより豊かなものになります。
焦らず、少しずつゲーム以外の楽しい時間が増えていくことを目標に、子どもの興味関心に寄り添いながら様々な体験の機会を作っていきましょう。

