自己肯定感を高めるゲームとは?小学生向けの遊びとボードゲーム・カードの選び方
「どうせ無理」
「負けるなら、やりたくない」
「失敗したから、もうやらない」
遊びの中でそんな言葉が出てくると、「もう少し自信を持って楽しめたらいいのに」と感じることがありますよね。
自己肯定感を高めるゲームは、ただ勝てるゲームではありません。
自分で選び、考えて試し、うまくいかなくてももう一度やってみる。
そんな経験を重ねられる遊びが、子どもの「自分もやってみよう」という気持ちにつながります。
この記事では、家庭でできるミニゲームと、市販のボードゲーム・カードを取り上げながら、小学生に合うゲームの選び方を紹介します。
この記事の目次
自己肯定感を高めるゲームとは?

ゲームには、子どもが楽しみながら、考え、選び、試す経験を重ねられるよさがあります。
ルールや目標があり、その中で自分なりに考えて選ぶ。
実際にやってみると、思った通りになることもあれば、予想外の結果になることもあります。
そこで終わらず、「次はどうしよう」ともう一度考えられるのも、ゲームならではのおもしろさです。
自己肯定感を高めるうえで大切なのは、いつも勝つことや、失敗しないことではありません。
自分で決めて参加できたこと。
工夫したことが遊びの中で生かされたこと。
うまくいかなかったときも、また挑戦できたこと。
家族や友だちと、同じ時間を楽しめたこと。
こうした経験の積み重ねが、「自分にもできることがある」「自分の考えにも意味がある」という気持ちにつながっていきます。
家庭で行う簡単なミニゲームでも、市販のボードゲームでも、見るべきポイントは同じです。
子どもが受け身になるのではなく、自分で考え、選び、結果を受け止めながら楽しめるかどうか。
それが、自己肯定感を高めるゲームを選ぶときの基本になります。
ゲームで自己肯定感を高めるために大切な3つのこと

ゲームには、目標やルールがあります。
その中で、子どもは自分なりに行動を選び、結果を受け取り、次の手を考えます。
この流れがあるからこそ、ゲームはただ時間を過ごす遊びではなく、「自分で考えて関われる体験」になります。
自己肯定感を高めるゲームを選ぶときは、次の3つに注目してみましょう。
自分で選び、決める場面がある
ゲームの中で自分の考えを生かせるかどうかは、大切なポイントです。
どのカードを使うか。
どの順番で進めるか。
誰と協力するか。
どんな作戦を試してみるか。
自分で選んだことが、その後の展開に関わってくるゲームでは、子どもは「参加している」だけでなく、「自分で進めている」という感覚を持てます。
思い通りの結果にならなかったとしても、自分で決めて試した経験は残ります。
その積み重ねが、「次はこうしてみよう」と、もう一度挑戦する気持ちにもつながります。
できたことや工夫したことが見える
自己肯定感を高めるうえで、結果が分かりやすいことも大切です。
完成した。
目的の場所まで進めた。
相談してクリアできた。
組み合わせを変えたら、うまくいった。
このように、自分の行動や工夫が何らかの結果として見えると、子どもは「やってみたことに意味があった」と感じられます。
もちろん、いつもうまくいく必要はありません。
一度失敗しても、方法を変えて結果が変わるゲームなら、失敗も遊びの途中になります。
勝ったか負けたかだけでなく、考えたことや工夫したことが見える。
そうしたゲームは、子どもが自分の力に気づく機会をつくってくれます。
家族や友だちと一緒に楽しめる
ゲームは、自分一人の結果だけではなく、誰かと同じ時間を共有できる遊びでもあります。
相談して一つの目標を目指すゲームもあれば、対戦しながら相手の作戦に驚いたり、思わぬ展開に一緒に笑ったりするゲームもあります。
その中で子どもは、自分の考えを出したり、相手の考えを知ったりしながら、遊びの輪に参加していきます。
自己肯定感を高めるために、必ずしも競争を避ける必要はありません。
大切なのは、勝敗だけで時間が終わるのではなく、考えたことや楽しんだ過程も残ることです。
「また一緒にやりたい」と思えるゲームの時間は、子どもが自分らしく関われる経験のひとつになります。
家族で楽しめる、自己肯定感を高めるミニゲーム
市販のゲームがなくても、家族で簡単な遊びを取り入れるだけで、自己肯定感を育てる時間は作れます。
たとえば、今日うれしかったことを話したり、家族のよいところを伝え合ったり、次にやってみたいことを考えたり。
大切なのは、正解を言うことではなく、「話してみようかな」と思える気軽な雰囲気です。

今日のキラッとカード|小さな「できた」を見つける
紙やカードにテーマを書き、家族で1枚ずつ引いて、その内容について話すゲームです。
たとえば、
今日できたこと
今日うれしかったこと
今日初めて知ったこと
今日おもしろかったこと
またやってみたいこと
などを用意します。
小学校での出来事でも、家でのことでも、遊びの中で見つけたことでも構いません。
「漢字を一つ覚えた」
「給食の苦手なものを少し食べられた」
「休み時間に友だちと遊べた」
「ゲームで新しい方法を思いついた」
子どもにとっての「できた」は、大人が考える大きな成功とは限りません。
自分で気づいた小さな経験を話し、家族と共有できることに意味があります。
できたことが思いつかない日は、「おもしろかったこと」や「もう一回やりたいこと」を選んでもかまいません。
成果を探す時間ではなく、自分の一日を前向きに振り返る遊びとして楽しむのがポイントです。
いいところ発見カード|家族の素敵なところを伝える
家族で順番に、誰かのよかったところを一つ見つけて伝えるゲームです。
ただし、「やさしい」「えらい」「すごい」といった大きな褒め言葉を無理に探す必要はありません。
「一緒に片づけてくれて助かった」
「最後まであきらめずにやっていたね」
「そのアイデア、おもしろいと思った」
「一緒に遊べて楽しかった」
このように、実際に見た行動や、自分が感じたことを伝える形にすると、子どもにも受け取りやすくなります。
自分のしたことを家族が見ていてくれた。
自分の考えをおもしろいと思ってくれた。
そんな経験は、子どもが「自分にもよいところがある」と感じるきっかけになります。
言われるのが照れくさい子には、カードに書いて渡す方法でもよいでしょう。
家族みんなが参加するゲームにすると、子どもだけが評価されるような雰囲気にもなりません。
次はどうする?ゲーム|失敗しても挑戦を続ける
ゲームで負けた。
工作がうまくいかなかった。
やってみたけれど、思った通りにできなかった。
そんな経験も、子どもの毎日にはあります。
このゲームでは、うまくいかなかった出来事を無理に「よかったこと」に変えるのではなく、落ち着いたあとで「次に試してみたいこと」を一つ考えます。
たとえば、
次は違う作戦でやってみる
もう少し簡単なところから始める
誰かにやり方を聞いてみる
もう一回だけ挑戦してみる
といった内容です。
負けた直後や悔しがっている最中に、すぐ次の話をする必要はありません。
まずは悔しかった気持ちもそのまま受け止め、少し時間がたってから遊びとして取り入れるくらいが自然です。
うまくいかなかった自分を責めて終わるのではなく、「次にできることもある」と考えてみる。
そんな経験も、子どもが自分を前向きに受け止めていくための大切な一歩になります。

自己肯定感を高める遊びとして取り入れたい市販のカード・ゲーム

市販のカードやボードゲームの中にも、子どもが自分を前向きに捉えたり、家族と一緒に楽しんだりできるものがあります。
ここでは、自己肯定感を高める遊びとして家庭に取り入れやすいカード・ゲームの一例を紹介します。
見方を変えて、自分を前向きに捉えるカー
集中が続きにくい。
慎重で、なかなか一歩を踏み出せない。
人と少し違うところがある。
子どもの様子を見ていると、親として気になることもありますよね。
でも、その特徴は、見方を変えると別のよさとして捉えられることがあります。
「見る目をかえる 自分をはげます かえるカード」は、短所のように感じやすい特徴を、別の視点から見直すためのカードです。
たとえば、「気が散りやすい」と感じていた特徴も、見方を変えると、「いろいろなことに興味を向けられる」というよさとして捉え直すことができます。
「苦手なところ」「直したいところ」として見ていたものにも、その子らしいよさが隠れているかもしれない。
カードをきっかけに、子ども自身も家族も、いつもとは違う見方に気づけるのが魅力です。
文字を読める小学生はもちろん、中学生や高校生、大人まで使えるため、家族で互いのよさを見つめ直す時間にも取り入れられます。
家族で協力して、同じゴールを目指すゲーム
対戦ゲームでは、勝った人と負けた人に分かれます。
そのおもしろさもありますが、まずは家族で一緒に達成する楽しさを味わいたいときには、協力型のボードゲームもおすすめです。
「HABA 果樹園ゲーム」は、カラスが果樹園に来る前に、みんなで果物を収穫する協力型のボードゲームです。
誰か一人が勝つのではなく、家族みんなで同じゴールを目指す。
「間に合うかな」「あと少しだね」と声を掛け合いながら遊べるため、勝敗よりも協力する時間を楽しみたいご家庭に取り入れやすいゲームです。
自己肯定感を高める遊びを考えるとき、必ずしも対戦を避ける必要はありません。
勝ち負けよりも、まずは家族で一緒に遊ぶ楽しさを味わいたいときや、年下のきょうだいと一緒に遊びたいときには、協力型ゲームから始めるのもよい方法です。
考えて試すボードゲーム
「どうすればうまくいくかな」と考えることが好きな子には、試した結果が目に見えるボードゲームも選択肢になります。
「電脳サーキット® スナップバトル」は、電気回路を組みながら対戦を楽しめるボードゲームです。
スナップ式のパーツをパチパチとつなぎ、自分で考えた結果をライトの点灯で確かめられるため、電気やもののしくみに興味がある子、考えて試す遊びが好きな子にも向いています。
次の項目では、スナップバトルの遊び方と魅力を、もう少し詳しく紹介します。
考えて試すボードゲーム「電脳サーキット® スナップバトル」

電脳サーキット® スナップバトルは、電気回路を組みながら対戦を楽しめるボードゲームです。
カードやゲームマットを使って遊びを進めながら、スナップ式のパーツで回路をつなぎ、ライトの点灯を目指します。
ただ勝敗を競うだけではなく、
「どうつなげば光るのか」
「次はどの方法を試すのか」
を考えながら進められるのが、このゲームならではの特徴です。
自分で回路をつないで対戦できる
一般的なボードゲームでは、カードを出したり、コマを進めたりしながら勝敗を競います。
スナップバトルでは、そこに自分で電気回路をつなぐ体験が加わります。
使うのは、ベースボードやスナップワイヤー、カード、ゲームマット、赤と黄の2色カラーLEDなど。
パーツをパチパチとスナップで留めながら回路を作っていきます。
カードを使って進める対戦の楽しさと、電気回路を自分の手で完成させるおもしろさ。
その両方を味わえるため、ボードゲームが好きな子にも、もののしくみや電気に興味がある子にも取り入れやすい遊びです。
工夫した結果がライトの点灯で分かる
スナップバトルの魅力は、自分が考えてつないだ結果が、ライトがつくという変化で見えることです。
ただ説明を聞いて終わるのではなく、実際につないで確かめる。
うまく光れば、「できた」という手応えがある。
思った通りにならなければ、どこを見直すか考えて、もう一度試してみる。
この流れが、遊びの中に自然に組み込まれています。
自己肯定感を高めるゲームを考えるとき、大切なのは、成功する場面だけを用意することではありません。
自分で考えたことを試し、結果を見ながら次の行動を決められること。
その経験が、「もう一回やってみよう」「今度はこうしてみよう」という前向きな気持ちにつながります。
家族と盛り上がりながら挑戦できる
スナップバトルは、一人で回路を作る実験セットとは違い、家族やきょうだいと対戦しながら楽しめるボードゲームです。
「先にライトをつけられるかな」
「次はどのカードが出るかな」
「そのつなぎ方、思いつかなかった!」
同じ盤面を囲んで遊ぶからこそ、考え方の違いに驚いたり、結果が出た瞬間に一緒に盛り上がったりする時間が生まれます。
電気や回路に興味がある子。
対戦ゲームが好きな子。
自分で考えて試すことに夢中になれる子。
そんなお子さまにとって、スナップバトルは、遊びながら「できた」「次も試したい」を感じられるボードゲームのひとつです。
子どもに合うゲームを選ぶポイント

自己肯定感を高めるゲームを選ぶとき、人気のある商品や教育的に見える商品が、そのままわが子に合うとは限りません。
ゲームの種類だけでなく、その子の年齢や興味、遊び方の好みに合わせて選ぶことが大切です。
年齢に合ったルールで選ぶ
ゲームの対象年齢は、選ぶときの大切な目安です。
ルールが難しすぎると、考える楽しさを味わう前に「分からない」「できない」と感じてしまうことがあります。
反対に、簡単すぎると、すぐに飽きてしまうこともあります。
対象年齢に加えて、カードの文字量、順番の理解が必要か、考える時間がどのくらいあるかなども見ておくと、子どもに合うものを選びやすくなります。
最初は大人と一緒にルールを確かめながら遊べるものを選ぶのもよいでしょう。
少しずつ遊び方が分かり、自分で進められるようになる過程も、ゲームの楽しさのひとつです。
勝敗以外にも楽しさがあるかを見る
対戦ゲームで勝つことは、子どもにとって大きな喜びです。
負けて悔しいと感じることも、真剣に遊んだからこその経験でしょう。
ただ、自己肯定感を高める遊びとして考えるなら、勝ったか負けたかだけで終わらないゲームを選びたいところです。
家族と協力できた。
自分の話を聞いてもらえた。
考えた方法を試せた。
失敗しても、次の工夫を考えられた。
そんな楽しさがあるゲームなら、結果が思い通りにならなかった日にも、遊びの中に残る経験があります。
「負けてもまたやりたい」と思えるかどうか。
それも、子どもに合うゲームを見つける大切なポイントです。
子どもの「好き」に合うテーマを選ぶ
自己肯定感を高めるためだからといって、子どもが興味を持てないゲームを無理に勧める必要はありません。
話すことが好きな子なら、カードをきっかけに会話を楽しむゲーム。
家族と力を合わせるのが好きな子なら、協力型のボードゲーム。
電気や機械のしくみに興味がある子なら、回路をつないで結果を確かめるゲーム。
「好き」「やってみたい」という気持ちがあるからこそ、子どもは自分から遊びに関わり、考えたり、試したり、繰り返し挑戦したりします。
教育的に役立ちそうかだけではなく、その子が自然に手を伸ばしたくなるか。
そんな視点で選ぶことが、ゲームの時間を前向きな経験にしていく第一歩です。
まとめ|自分らしく楽しめるゲームを見つけよう

自己肯定感を高めるゲームは、ただ勝てるゲームや、簡単に成功できるゲームだけではありません。
自分で考える。
選んで試す。
家族や友だちと一緒に楽しむ。
思い通りにならなくても、もう一度やってみる。
そんな経験を重ねられる遊びは、子どもが「自分にもできることがある」「自分なりの考え方がある」と気づくきっかけになります。
もちろん、すべての子に同じゲームが合うわけではありません。
話すことが好きな子、協力することが好きな子、考えて試すことに夢中になる子。
その子らしさに合った遊びを選ぶことで、ゲームの時間はもっと前向きなものになります。
家庭で気軽に取り入れられるミニゲームも、市販のカードゲームやボードゲームも、大切なのは子ども自身が「やってみたい」と思えること。
親子で一緒に笑ったり、考えたり、もう一回挑戦したり。
そんな時間を少しずつ増やしながら、子どもの自信につながる遊びを見つけていきたいですね。



